ジャンル用語辞典
ロックンロールから半世紀、枝分かれした轟音のすべて。成立した年代と音の特徴で引ける。系譜の地図は ロック・メタル の2つのジャンル系譜で。
該当するジャンルが見つからない。別の言葉で試すか、用語辞典トップから他の系統を引いてほしい。
- メタル系Metal
- NWOBHMNew Wave of British Heavy Metal
- スピードメタルSpeed Metal
- パワーメタルPower Metal
- グラムメタルGlam Metal
- ネオクラシカルメタルNeoclassical Metal
- プログレッシブメタルProgressive Metal
- シンフォニックメタルSymphonic Metal
- スラッシュメタルThrash Metal
- グルーヴメタルGroove Metal
- デスメタルDeath Metal
- メロディックデスメタルMelodic Death Metal
- ブラックメタルBlack Metal
- フォークメタルFolk Metal
- ドゥームメタルDoom Metal
- グラインドコアGrindcore
- メタルコアMetalcore
- ニューメタルNu Metal
- インダストリアルメタルIndustrial Metal
- ジェントDjent
- オルタナティブメタルAlternative Metal
- ロック系Rock
- ブルースロックBlues Rock
- ハードロックHard Rock
- グラムロックGlam Rock
- アリーナロックArena Rock
- ヘヴィメタルHeavy Metal
- ガレージロックGarage Rock
- プロトパンクProto-punk
- パンクロックPunk Rock
- ニューウェイブNew Wave
- ポストパンクPost-punk
- ハードコアパンクHardcore Punk
- カレッジロックCollege Rock
- インディーロックIndie Rock
- オルタナティヴロックAlternative Rock
- グランジGrunge
- シューゲイズShoegaze
- ブリットポップBritpop
- エモEmo
- ポストロックPost-rock
- サイケデリックロックPsychedelic Rock
- アートロックArt Rock
- プログレッシブロックProgressive Rock
- クラウトロックKrautrock
- スペースロックSpace Rock
- シンフォニックプログレSymphonic Prog
- フォークロックFolk Rock
- カントリーロックCountry Rock
- サザンロックSouthern Rock
- ルーツロックRoots Rock
- ハートランドロックHeartland Rock
メタル系Metal
NWOBHM を母体に、速度・荘厳・旋律・技巧へ分化した様式美の系統。
NWOBHMNew Wave of British Heavy Metal
1970年代後半初期メタルにパンクの勢いを加え、高速で硬質な楽曲を生んだ英国の運動。1980年代初頭に国際的注目を集めた。
深掘りガイド →記事を読む →スピードメタルSpeed Metal
1970年代末〜NWOBHM を高速化して成立。Accept『Fast as a Shark』(1982) が基礎を築き、スラッシュメタルの直接の前段となった。
深掘りガイド →記事を読む →パワーメタルPower Metal
1980年代半ば高音のクリーン声と高揚する旋律を特徴とする。Helloween が欧州型を確立した。
深掘りガイド →記事を読む →グラムメタルGlam Metal
1980年代前半米LAのサンセット・ストリップで隆盛。キャッチーな楽曲と派手な外見を結びつけた。
深掘りガイド →記事を読む →ネオクラシカルメタルNeoclassical Metal
1980年代前半Yngwie Malmsteen が創始し『Rising Force』(1984) が様式を定義。バロックやクラシックの語法を高速の速弾きに導入した。
プログレッシブメタルProgressive Metal
1980年代前中盤ヘヴィメタルとプログレッシブロックを融合し、変拍子や長尺の構成、技巧的な演奏を特徴とする。
深掘りガイド →記事を読む →シンフォニックメタルSymphonic Metal
1990年代後半メタルにクラシックや映画音楽の楽器・声楽、キーボードを大きく取り入れた様式。
深掘りガイド →記事を読む →高速化から極端化・低音化・複雑化が進んだ系統。
スラッシュメタルThrash Metal
1980年代前半NWOBHM の速度とハードコアパンクの攻撃性を融合し、高速リフと刻むダウンピッキングを特徴とする。
クロスオーヴァースラッシュ スラッシュとハードコアパンクの境界を行き来する短く速い曲(D.R.I., Suicidal Tendencies)
グルーヴメタルGroove Metal
1980年代後半〜90年代前半スラッシュメタルの要素を中低速で展開し、跳ねるリズムと重いリフを特徴とする。Pantera の成功で普及した。
深掘りガイド →記事を読む →デスメタルDeath Metal
1980年代中盤スラッシュから発展した極端な様式。低くダウンチューンした歪みギター、グロウル、ブラストビートを特徴とする。
テクニカルデスメタル 複雑な構成と高度な演奏(Death, Atheist)
ブルータルデスメタル 極端な重さ・速さ・低音(Suffocation)
スラムデスメタル 重く遅い「スラム」リフが核(Devourment)
デスドゥーム デスとドゥームを掛け合わせた遅く重い展開(Paradise Lost, My Dying Bride)
メロディックデスメタルMelodic Death Metal
1990年代前半スウェーデンのヨーテボリで成立(イェーテボリ・サウンド)。デスメタルに旋律的でハモる二本のギターを融合し、At the Gates が定義づけた。
深掘りガイド →記事を読む →冷たく荒い質感と、神話・土着・自然の主題が結びついた系統。
ブラックメタルBlack Metal
1980年代前半〜金切り声のヴォーカル、ブラストビート、低品質な録音志向を特徴とする。第1波(Venom, Bathory)を経て90年代にノルウェーで第2波が形成された。
シンフォニックブラックメタル オーケストラ/キーボードを大きく導入(Emperor, Dimmu Borgir)
アトモスフェリックブラックメタル 反復と音響で夢幻的な質感(Summoning, Wolves in the Throne Room)
ブラックゲイズ ブラックメタルとシューゲイズの融合(Alcest, Deafheaven)
フォークメタルFolk Metal
1990年代前半ヘヴィメタルと民俗音楽を融合し、民族楽器の多用や神話・歴史を扱う歌詞を特徴とする。英 Skyclad が先駆。
ヴァイキングメタル 北欧神話を主題に Bathory『Blood Fire Death』(1988) が起点(Enslaved, Amon Amarth)
ペイガンメタル 異教・土着の主題(Primordial, Moonsorrow)
Black Sabbath の遅く重いリフを起点に、陶酔・葬列・轟音へ広がる系統。
ドゥームメタルDoom Metal
1980年代前半Black Sabbath を原型とし、遅いテンポ、低くチューンした分厚いギター、陰鬱を喚起する雰囲気を特徴とする。
トラディショナルドゥーム 遅く重い王道(Saint Vitus, Candlemass)
エピックドゥーム 荘厳なクリーン声と劇的様式(Candlemass)
スラッジメタル ドゥーム+ハードコア(Eyehategod, Crowbar)
ストーナーロック ドゥーム+サイケ/ブルース(Kyuss)
ストーナーメタル より重い変種(Electric Wizard)
フューネラルドゥーム 葬列のように遅く荘重(Skepticism)
ドローンメタル 持続する轟音(Sunn O))))
ゴシックメタル 陰鬱な耽美・男女声(Paradise Lost, Type O Negative)
ポストメタル スラッジ+ポストロックの長尺構成(Neurosis, Isis)
パンク/ハードコアとの交配、機械・複雑リズム・現代的融合の系統。
グラインドコアGrindcore
1980年代半ばハードコア/クラストパンクとデスメタルを掛け合わせ、極端に短く速い楽曲と轟音を特徴とする。
記事を読む →メタルコアMetalcore
1990年代〜ヘヴィメタルとハードコアパンクを融合し、攻撃的な歌唱とクリーンヴォーカルの対比、ブレイクダウンを特徴とする。
デスコア デスメタルとメタルコアの融合(Suicide Silence, Lorna Shore)
マスコア 複雑な変拍子と不協和(The Dillinger Escape Plan, Converge)
ニューメタルNu Metal
1990年代前半Korn の1994年のデビュー作を契機に台頭。メタルにヒップホップやファンクを取り込み、リフ中心で技巧を抑えた。
深掘りガイド →記事を読む →インダストリアルメタルIndustrial Metal
1980年代後半インダストリアルとメタルを掛け合わせ、機械的な反復やサンプリング、電子音を特徴とする。Ministry, Godflesh が先頭に立った。
記事を読む →ジェントDjent
1990年代末〜2000年代プログレッシブメタルの一派。Meshuggah を源流とし、複雑なポリリズムと多弦ギターの刻みを特徴とする。
オルタナティブメタルAlternative Metal
1980年代〜オルタナティブロックとメタルの交差から生まれ、多様な音楽性と非定型さを特徴とする。
記事を読む →ロック系Rock
ブルースと R&B を増幅し、歪みと重さでロックを硬質化した系統。ヘヴィメタルの母体でもある。
ブルースロックBlues Rock
1960年代半ばシカゴの電化ブルースを速く荒く鳴らし、ギター・ヒーローが活躍する土壌を作った。
ハードロックHard Rock
1960年代後半歪んだギターと重いリフを前面に出し、ブルースロックを一段重く硬く押し出した。ヘヴィメタルの母体ともなった。
記事を読む →グラムロックGlam Rock
1970年代前半化粧と衣装の様式美をまとい、サイケ/アートロックの先で派手に光った。
アリーナロックArena Rock
1970年代大会場で映える、壮大でキャッチーなハードロック/ポップロック。
ヘヴィメタルHeavy Metal
1970年前後ハードロック/ブルースロックから分岐し独立した轟音の血統。系譜の詳細はメタル系を参照。
メタル系へ →ガレージの衝動を削ぎ落とし、速く短く生々しいロックへ。以後の地下音楽すべての火種となった系統。
ガレージロックGarage Rock
1960年代半ば〜後半素人くさく荒削りな衝動を持つロック。後のパンクの原型を準備した。
プロトパンクProto-punk
1960年代後半〜70年代前半パンク成立以前に、その荒削りな衝動や反抗的な姿勢を先取りした音楽。
パンクロックPunk Rock
1970年代半ば速く短く粗い DIY の衝動で、肥大化したロックに叩きつけた反逆。
ニューウェイブNew Wave
1970年代後半パンク以後のよりポップで実験的な感覚を、ラジオ向けに洗練させた。
ポストパンクPost-punk
1970年代後半パンクの型を脱し、暗い情感と前衛的なテクスチャーへ踏み込んだ。
ハードコアパンクHardcore Punk
1970年代後半〜80年代前半パンクをさらに速く激しくした DIY 地下シーンの極北。
記事を読む →インディーレーベルの地下から育ち、1990年代に主流を塗り替えた多様な系統。
カレッジロックCollege Rock
1980年代大学ラジオを基盤に広がった、オルタナティブロックの前身的な呼称。
インディーロックIndie Rock
1980年代独立系レーベルと DIY の姿勢を出自にし、主流から距離を取る音と態度を持つ。
オルタナティヴロックAlternative Rock
1980年代商業主流の「外」を出自にした非主流ロックの総称。カレッジロックから受け継がれた。
記事を読む →グランジGrunge
1980年代半ばメタルとパンクを混ぜた濁って重いギターと内省的な歌で、地下から世界へ広がった。
記事を読む →シューゲイズShoegaze
1980年代後半歪みの壁とノイズに溶けたメロディで、轟音の中に甘い夢を沈めた。
ブリットポップBritpop
1990年代前半英国的ポップの伝統を誇示し、グランジへの対抗として明るく鳴らした。
エモEmo
1980年代半ばハードコアに告白的で感情的な歌詞と旋律を持ち込んだ派生(emocore)。
ポストロックPost-rock
1990年代前半歌と定型を離れ、音色と緊張・解放のダイナミクスで情景を描く。
サイケの音響実験を技巧と長尺、前衛へ推し進めた知的・実験的な系統。
サイケデリックロックPsychedelic Rock
1960年代半ば幻覚体験を音で写そうとするフィードバックや長尺の即興を特徴とする。
アートロックArt Rock
1960年代後半〜70年代前半美術学校的な感性で前衛や古典を持ち込み、ロックを実験的な表現にした。1960年代後半に萌芽し1970年代前半に開花。
プログレッシブロックProgressive Rock
1960年代後半クラシックやジャズを取り込み、組曲的な構成でロックを芸術表現へ拡張した。
記事を読む →クラウトロックKrautrock
1960年代後半反復するモトリック・ビートと電子音で、英米のロックンロールの語法から離脱した実験的ロック。
スペースロックSpace Rock
1960年代後半〜70年代初頭宇宙的なシンセと反復で漂う浮遊感を持ち、サイケを長尺へ伸ばした。
シンフォニックプログレSymphonic Prog
1970年代前半オーケストラ的な壮大さとキーボードを前面に出すプログレッシブロックの一派。
フォーク・カントリー・ブルースへ立ち返り、土地と物語を歌うアメリカーナの系統。
フォークロックFolk Rock
1960年代半ばフォークの歌をロック編成と12弦ギターの煌めきで電化した。The Byrds と Bob Dylan が口火を切った。
カントリーロックCountry Rock
1960年代後半フォークロックがカントリーへ深く傾いた派生で、田舎の響きを取り込んだ。
サザンロックSouthern Rock
1960年代後半〜70年代初頭ブルース・カントリー・ジャズを双子ギターで束ねた土着的なロック。
ルーツロックRoots Rock
1960年代後半サイケ・プログレの過剰への反動として、ロックンロールの素朴な原点へ回帰した(アメリカーナ)。
ハートランドロックHeartland Rock
1970年代後半〜80年代労働者階級の生活を歌う、まっすぐで土臭い米国的ロック。

