奏法・サウンド用語辞典

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Wanderloud Codex · 02

奏法・サウンド用語辞典

The Sound Lab — Technique & Tone

リフやソロ、ドラムの「あの感じ」、声の歪み——耳に残る音が何と呼ばれるかを、鳴らす身体の部位(弦・打・声)で引ける。

該当する用語が見つからない。別の言葉で試すか、用語辞典トップから他の系統を引いてほしい。

001

パワーコードPower Chord

ルート(根音)と完全5度の2音とそのオクターブだけで構成する和音。3度を省くため長短の響きを持たず、深く歪ませても濁りにくい。ロックやメタルのリフの基本単位。

→ ハードロック→ パンクロック

002

リフRiff

短く反復される印象的な楽句。多くはギターの低音弦で弾かれ、曲の土台と推進力を作る。ロックやメタルの楽曲の大半はリフの積み重ねで組み立てられる。

→ ヘヴィメタル→ パームミュート

003

パームミュートPalm Mute

ピッキングする手の側面をブリッジ付近の弦に軽く当てて余韻を抑え、音を短く締めて鳴らす奏法。ロックやメタルの重いリフに多用される。

→ リフ→ ダウンピッキング

004

ダウンピッキングDown Picking

アップストロークを挟まず、下方向のストロークだけで弦を弾き続ける奏法。全打が同じ角度で当たるため、均質に刻み込む音になる。スラッシュメタルの高速リフの中核技術で、メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドが名手として知られる。

→ スラッシュメタル

005

オルタネイトピッキングAlternate Picking

ダウンとアップのストロークを交互に繰り返して弾く奏法。動きに無駄がなく、速いフレーズを効率よく正確に弾ける。速弾きの基礎で、トレモロピッキングもこの動きの応用。

→ トレモロピッキング

007

ギャロップ奏法Gallop

馬が駆けるような「タッタカ」というリズムを刻む奏法。パームミュートを効かせた連打で疾走感を出す。アイアン・メイデンのスティーヴ・ハリスらに知られる。

→ NWOBHM→ ダウンピッキング

009

ドロップチューニングDrop Tuning

最低音弦だけを他の弦よりさらに全音下げる調弦。6弦をDに下げるドロップDが代表で、低音弦を1本の指で押さえるだけでパワーコードが弾ける。低く重いリフを速く刻めるためメタルで広く使われる。

→ ダウンチューニング→ パワーコード

010

チョーキング(ベンド)String Bending

押さえた弦を指で押し上げ、または引き下げて音程を滑らかに上げる奏法。英語ではベンドと呼ぶ。声のようにうねる表情が出て、ブルース由来のギターソロに欠かせない。

→ ブルースロック

011

レガートLegato

ハンマリングとプリングを主体に、ピッキングを最小限にして音をなめらかにつなぐ奏法。粒立つアタックが減り、流れるような速いフレーズになる。テクニカルなソロで多用される。

→ タッピング

012

タッピングTapping

指板上の弦を指で叩いて押弦・発音する奏法。ライトハンド奏法とも呼ばれ、エディ・ヴァン・ヘイレンの登場で広く普及した。速いフレーズやソロに使われる。

→ レガート→ シュレッド

013

スウィープピッキングSweep Picking

弦を箒で掃くように連続したダウンまたはアップで弾く奏法。アルペジオを高速で弾くために用いられ、各音はミュートで粒立てる。

→ シュレッド

014

ピッキングハーモニクスPinch Harmonics

弦を弾いた直後に親指の側面を弦に触れさせ、本来より高い金属的な倍音を鳴らす奏法。リフやソロのアクセントに使われる。

→ ハイゲイン

015

シュレッド(速弾き)Shred

高速かつ技巧的にギターを弾くスタイルの総称。日本では速弾きと呼ばれる。オルタネイトピッキング、スウィープ、タッピングを駆使してクラシック風の速いフレーズを正確に弾き切る。ネオクラシカルメタルの中核。

→ スウィープピッキング→ ネオクラシカルメタル

Rhythm · Drums
速度と重さを生むビートと、観客を揺らすグルーヴの言葉。
016

ブラストビートBlast Beat

バスドラムとスネアを高速で交互または同時に打つドラムビート。マシンガンのような連打音が出る。エクストリーム・メタルで多用される。

→ グラインドコア→ ブラックメタル

017

ツーバスDouble Bass Drum

バスドラムを左右の足で連打する奏法。2台を並べる方式と、1台に2本のペダルを付けるツインペダル方式がある。スラッシュやデスメタルの高速演奏に使われる。

→ スラッシュメタル→ ドラムトリガー

018

スラッシュビートThrash Beat / Skank Beat

パンクのビートを倍速化し、バスドラムとスネアを高速で交互に打ち続けるドラムビート。スカンクビートとも呼ばれる。前のめりの疾走感を生み、スラッシュメタルのドラミングの背骨となる。

→ スラッシュメタル→ ブラストビート

019

DビートD-beat

英国のハードコアパンクバンド、ディスチャージのドラマーが広めた疾走ドラムビート。バンド名の頭文字が呼称の由来で、同型のバンド群を指すジャンル名にもなった。スウェーデンや日本のシーンに深く根づいた。

→ ハードコアパンク

020

フィルインDrum Fill

基本のビートから一時的に離れ、セクションの変わり目を埋める短いフレーズ。日本では「おかず」とも呼ばれる。サビ前などで展開を予告し、曲に勢いと区切りを与える。

021

ポリリズムPolyrhythm

拍の割り方が異なる複数のリズムを同時に重ねる技法。3連符と4分音符を重ねるなど、ずれと収束が生むうねりが特徴。メシュガーがメタルの刻みに導入し、ジェントの核となった。

→ ジェント→ プログレッシブメタル

022

ブレイクダウンBreakdown

テンポを落とし、低音弦とバスドラムをユニゾンで刻んで分厚いグルーヴを作る楽曲パート。メタルコアやデスコアの特徴で、ライブで観客が暴れる場面になる。

→ メタルコア→ デスコア

Voice · Vocals
歪ませ、唸り、叫ぶ。声を楽器に変える発声の言葉。
023

クリーンボーカルClean Vocals

声を歪ませず音程どおりに歌う通常の歌唱。グロウルやスクリームと対で使われる呼称で、激しいパートとの落差が旋律を際立たせる。メタルコアの叫びと歌の対比が典型。

→ メタルコア→ グロウル

024

ハイトーンボイスHigh-Pitched Vocals

男声の高音域を張りのある声で歌い上げる発声。金属的に突き抜けるロングトーンやシャウトが様式美を支える。ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードが型を築き、パワーメタルに受け継がれた。

→ パワーメタル→ スクリーム/シャウト

025

グロウルGrowl

低く唸るように歪ませた発声法。日本ではデスボイスとも呼ばれ、デスメタルやデスコアで多用される。腹式呼吸と共鳴を使って響かせる。

→ デスメタル→ ガテラル

026

ガテラルGuttural

グロウルよりさらに低く、喉の奥で潰したような音色で発する歌唱。音程感を抑えた打楽器的な響きになり、ブルータルデスメタルやスラム系で多用される。

→ ブルータルデスメタル→ グロウル

027

スクリーム/シャウトScream / Shout

声を歪ませて叫ぶように発するボーカル技法。スクリームは音程によらず歪ませて叫び、シャウトは音程やメロディに乗せて叫ぶ。ロックやメタルで使われる。

→ メタルコア→ クリーンボーカル

028

ピッグスクィールPig Squeal

豚の鳴き声に似た甲高い音を出す歪み発声。吸気でも呼気でも出せる。デスコアではアクセントとして、スラムデスメタルやゴアグラインドでは主要な発声として使われる。

→ デスコア→ スラムデスメタル

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